2016年2月22日月曜日

キーボード・トラブル

自分はパソコンが特に苦手なわけではないが、キーボードの「無変換」「変換」「ひらがな」などのキーに関しては使ったことがなく、邪魔にしか感じたことがない。昔はこれらのキーを引っこ抜いて使うという、かなりワイルドなこともしていた。([Insert]と[NumLock]も)。

今日は腰が痛くてあまり研究も捗らなかったので、以前から何とかしたいと思っていたこの辺のことを調べて、取り敢えず誤操作でハンカクカタカナなどの悲しい状況に陥ったとき、どうすれば脱出できるか最低限の知識をつけたので、短く纏めておく。

まずは、自分が陥る(orかつての自分が陥った)キーボード・トラブルを4つあげる。

1.文中に文字を挿入したいのに、入力すると既に書いてある文字の上に上書きされてしまう。

2.(ノートパソコンで)普通に日本語を入力しているのに、数字が出てくる。例えば、「K」と打つと「2」と出力される。

3.「ローマ字入力」していたのに、いつの間にか「かな入力」になってしまう。例えば、「あいうえお」が「ちにないら」になってしまう。

4.「ひらがな」で入力していたのに、いつの間にか([半角/全角]キーを押していないのに)「半角英数」になってしまう。

上記の1,2を解決するには、たいした知識も必要なく、原因と対処法は次のようなものである。

1.[Insert]キーが押されてしまって「上書きモード」になってしまったためである。もう一度[Insert]キーを押せば、通常の「挿入モード」に戻る。

2.[NumLock]キーが押されてしまい、キーボードの普通の文字部分(具体的には、7,8,9,U、I、O、@、J、K、L、*、M、?のキー)に割り当てられていたテンキーとしての役割がオンになってしまったためである。もう一度、[NumLock]を押せば元に戻る。

問題は3,4である。原因と解決策は簡単であるから先に書くと、

3.誤操作で、[Alt]+[カタカナひらがな]キーが押されてしまったためである。この組み合わせを押すと、「かな入力」というゾンビが目を覚まし、「ちにないら現象」が発生する。冷静になって、もう一度[Alt]+[カタカナひらがな]を押せばゾンビは墓に戻る。

4.誤操作で、[無変換]キーが押されてしまい、「全角かな」が「半角英数」になってしまったケースである(ATOK形式の場合)。もう一度、[無変換]を押せば元に戻る。

取り敢えず、上の方法で解決されるようだが、この辺のことを少し勉強して分かったのは、トラブルの原因は、日本語入力に関する基礎知識の不足だということだ。重要なポイント・基本事項を書いておく。
  • まずは、自分の入力が、「IME」を介しているのか、それとも「直接入力」なのかを意識することである。
    • IME(Input Method Editor)とは、MS-IME(マイクロソフト社)やATOK(ジャストシステム社)といったソフトの総称で、英数字しか理解できないコンピュータに日本語などの言語を入出力させるのに必要となるもの。
    • [半角/全角]キーを押して、日本語入力と英数字入力を切り替えている人が大多数だと思うが、この操作こそ、IMEを介しての入力なのか、IMEを介さない「直接入力」なのかを選択する操作である。
    • IMEは単体で動くのではなく、文字入力が必要なとき外部ソフトに呼び出されて動作することである。だから、Windowsの通知領域にバツ印(Windows 10の場合)などが出ていて「IMEが無効です」と表示されているときに、IMEのツールバーなどを操作することはできない。操作するには、ワープロやブラウザでカーソルをアクティブにして、IMEを有効にしなくてはならない。
    • 複数のIME(例えばMS-IMEとATOK)がインストールされている場合には、IME間の切り替えは[Ctrl]+[Shift]で行える。
  • そして、IMEが起動しているとき、IMEの中に、「ひらがな」「全角カタカナ」「全角英数」「半角カタカナ」「半角英数」などの「文字種」が用意されていることである。
細かいことはわかっていないけど、取り敢えず上に述べたようなIMEの役割と操作方法を理解したので、あとは何とかなるという気分になった。これで、キーボード・トラブルとおさらばしたい。

参考にしたページ: