注文していたカメラNikon Coolpix P7800が届いた.いわゆる高級コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)というクラスに分類されるカメラだ.ポケットにギリギリ入るくらいの大きさだが,レンズ交換が出来ないこと以外は,かなり一眼デジタルカメラ(デジイチ)に近いことができるのが魅力だ.デジイチはそれはそれは魅力的だけど,なかなか普段から持ち歩くことは難しいので,熟考の末このカメラにした(デジイチは次の機会に).
レンズ性能自体や,レンズ交換が可能か否かの他に,コンパクトカメラが本格派に敬遠される理由の一つは,ファインダーを覗きながら満足のいく写真を撮ることが出来ないことだろう.ファインダーを覗いてカメラを手と顔で固定して撮影することはブレを抑えるにはとても重要なのだ.しかも,ファインダーを覗いて撮れば,日中の日差しの下でも,「液晶画面が反射してよく見えなかったけど,勘に頼ってパシャリ」ということも避けられるのだ.しかし,大抵のコンデジにはファインダーが付いていなかったり,付いていてもオマケ程度で,ファインダーから見える像と写る像は大きさや明るさが全く違ったりするのである.
その点,このP7800にはEVF(Electric View Finder)という電子制御ファインダーが搭載されており,実際に写る像にかなり近い像をファインダーで確認しながら撮影できるのである.(このシリーズの直前のバージョンP7700でファインダーは一度なくなったそう.)
レンズも開放F値が2(最大ズーム時(7.1倍)でも4)となかなかの明るさだ.この開放F値が小さければ小さいほど,光を集めることができる.開放F値の小ささは,綺麗な(きめ細かい)写真を撮る,ブレない写真を撮る(シャッターを開けておく時間を短く済ます),背景をボカして味のある写真を撮る(被写界深度を狭くする)などの為に重要なのだ.
最近まで画素数とズーム倍率くらいしかカメラ性能について知らなかったが,少し勉強してみたら,この二つの性能は(少なくても自分の目的にとっては)かなり優先順位の低い性能だということに気が付いた今日この頃である.写真の腕を磨くのはこれからである.
Nikon Coolpix P7800