2013年8月19日月曜日

教会・研究所・理論物理学者像


街の中心部にある古い教会

教会敷地の外壁




新しく大きな教会.日曜なので沢山の人が吸い込まれていった

北東から見た研究所.四半チューブ状の施設はアウトリーチ用だそう

南東から見た研究所.古いホテルの佇まい

研究所には理論物理学(主に量子力学)の要人の写真が飾ってある.これはバイクに乗るボーア.初め見たときは,チェ・ゲバラとボーアの合成写真家かと思ってしまった.ボーアはサッカーのデンマーク代表(確かキーパー補欠)でもあったとか.

リフシッツとランダウ.ランダウは哲学者のヴィトゲンシュタインに少し似てる気がする.二人(正確にはもう一人ピタエフスキーも)による物理学全般に関する不朽の名著「ランダウ・リフシッツの理論物理学教程シリーズ」はランダウとの議論を通して大部分をリフシッツが執筆したと聞いたことがある.

ディラック

フェルミ,ハイゼンベルグ,パウリ.パウリは実験が苦手で,彼が近くにいると実験装置が壊れる「パウリ効果」と呼ばれる現象が起こるという逸話も残されている.

ファインマン

アインシュタイン.彼は,机の上が整理されている人は頭の中も整理されているが,机の上に何もない人は頭の中も空である,と考えていたらしい.

シュレーディンガー.彼の名を冠した方程式は量子力学の基礎方程式だが,彼自身はその解釈に関して,現在標準的となっている確率解釈(通称,コペンハーゲン解釈)に反対していた.彼が確率解釈の理不尽さを露呈させるために考えついた思考実験「シュレディンガーの猫」はあまりにも有名.彼が体調を崩して入院したとき,ボーアは枕元で確率解釈を受け入れるよう彼を説得したそう.

ハイゼンベルグ.行列力学,不確定性関係の提唱者.行列力学は,ある意味で量子的世界の描像・解釈を得ることに見切りを付け,観測される量の関係だけに着目し,客観的に微視的世界を記述しようとした理論.心理学の先生と話していたとき,心理学にもそのような考え方(心的状態を無視する行動心理学)があり,一時期業界を席巻していたと聞いて妙に納得した記憶がある.