$\LaTeX$とはコンピュータ上で美しく数式を書くために開発されたある種のプログラミング言語で,数式を多く含む論文を書く数物系研究者にとっては,ほぼ必修となっているものである.例えば,次のような微分方程式 \begin{eqnarray} \left( \frac{\partial}{\partial t}+ \mathbf{v}\cdot \nabla \right) \mathbf{v} = - \nabla p + \frac{1}{Re} \Delta \mathbf{v} \end{eqnarray} や行列 \begin{eqnarray} A= \left[ \begin{array}{ccc} a_{11} & a_{12} & a_{13} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} \\ \end{array} \right] \end{eqnarray} などが,いくつかの簡単なコマンドを覚えるだけで出力することができるのある.実は,通常のワープロにも数式を書くツールは用意されているが,それらではこのぐらい綺麗な数式を書くのは殆ど不可能であるし,融通が利かないことが多すぎるのである.
参加した学生は卒論などで必要になるのを見越してか,一生懸命取り組んでいた.僕は教養数学を教えているので,普段相手にする学生は1年生ばかりなのだが,今回の特別授業には高学年の学生も沢山いて,それが新鮮だった.
ちなみに,上のようにブログやホームページ上に$\LaTeX$を使って数式を書くにはもう一手間必要なのであるが,そのテクニック(ここではMathJaxを用いている)についても機会があれば解説したい.