ということで,少々カロリーを気にして食事制限をすることにした.ここ数日の体重変化が以下.(*には四捨五入すると10になる一桁の整数が入る.)
4月 5日:*6.8㎏
4月 6日:*6.5㎏
4月 7日:*6.3㎏
4月 8日:*6.2㎏
4月 9日:*6.0㎏
4月10日:*6.1㎏
特別なことはせず,朝は普通に食べ,昼食・夕食を腹八分にするだけだが,1日0.2㎏ずつぐらい減り続けるのが面白く今のところ続いている.昼食を軽くすると夕食までに何か食べたくなるが,ガムやコーヒーでごまかしている.一応言っておくと,上のデータだと0.7㎏しか痩せてないように見えるが,ピーク時からは4㎏ほど痩せている.
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昨日から新年度の授業が始まった.その授業は統計学の選択科目で,昨年度は40名くらいの履修者しかいなかったが,昨日教室に入ったらその倍以上の学生がいて少し驚いた.前列の学生に,教室が間違っていないか確かめた程である.まぁ,一回目の授業は「お試し」で履修登録の前だから,来週になってみないとわからないのだが・・・.
新入生向けのオリエンテーションで,小生が自ら「統計学は大事だから是非皆さんに履修して欲しい」と宣伝したのが良かったのかも知れない.「お試し期間なのにホワイトボードに数式を羅列したら履修生が減るから今日はあまり授業したくないんだよね・・・」みたいな本音を吐いたら,学生が笑っていた.
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一般の人は知るはずもないが,アメリカ数学会(AMS; American Mathematical Society)の論文データベース(Collaboration Distance;直訳「共同研究の距離」)は数物系の研究者にとっては非常に面白い情報を教えてくれる.というのも,研究者の名前を二人分入力すると,その研究者二人がどのような共同研究者を介して繋がっているかを瞬時に教えてくれるのである.例えば,自分が一本でも物理の共著論文を書いたことがあるならば,自分の名前と著名な物理学者(例えば,アインシュタインなど)の名前を入れると,誰・何人の共同研究者を経由して,その物理学者に辿り着くかがわかるのである.数物系の研究者は是非お試し頂きたい.名前は「Last name, First name」と入力するとよいようである.
数学者の間ではエルデシュ数というのが知られている.これは生涯で1500本以上の論文を書いた数学者ポール・エルデシュに何人の共同研究者を介して繋がっているかを表す数である.Collaboration Distanceはそれに由来した一種のジョークコンテンツにも見える.因みに,小生のエルデシュ数は5であった.これは大して凄くないが,車椅子の物理学者ホーキングに関する「ホーキング数」というのが仮にあったとすれば,小生のホーキング数は2である(つまり,小生はホーキングの共同研究者と共同研究したことがある,というプチ自慢である).「アインシュタイン数」は5,「ランダウ数」は4だった.
ハリウッドには同様の数字としてベーコン指数というのがあるそう.子役の頃から現在まで膨大な数の映画に出演しているケヴィン・ベーコンとの共演に関する同様の数である.
この話をすると,昔見たテレビ番組をいつも思い出す.沖縄のド田舎の一般人をランダムに一人選び,その人の知り合いで明石家さんまを知っていそうな人物を紹介してもらい,何人で明石家さんまに辿り着けるかという企画だった.結果的には確か,4,5人で辿り着けたのだが,数学的には指数関数の増大率は凄まじいということを表しているに過ぎない.コピー用紙を43回折ると,地球と月の間の距離の厚みになると原理は同じである.
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大学での小生の所属部署は年に一度,所属する教員の研究論文と業績リストを載せた「****研究彙報(いほう)」という冊子を発行しており,小生はその編集委員をしている.小生は下っ端なので大した仕事はしていないが,年に一度,その冊子を全国の大学図書館に寄贈するための発送作業をやらなくてはならない.前任の先生は「非常に骨の折れる仕事です」と言っていた記憶があるので覚悟していたが,やってみたら大したことはなかった.彙報本体と送付状を封筒に入れて,Excelファイルにある郵送先リストから宛名シールを作って貼って事務所に郵送を頼むだけである.宛名シールを作るためのWordの「差し込み印刷」なるものを初めて経験して勉強になったし,少しの感動も味わえた.(前の先生は糊付けしていたらしい・・・.)
因みに,うちの大学では「彙報」と呼ぶが,大学によっては,この手の刊行物は,紀要,講究録,論集などと呼び方はいろいろあるようだ.我々理系の人間には,査読なしの刊行物に自分の研究成果を発表するというのはあまり馴染みがない(というか勿体なくてできない)が,文系の先生方にとっては普通のことのようだ.
一般的に,理系では査読論文(や招待講演・外部資金獲得)が評価されるが,文系では著書や依頼記事が評価されるようである.理系の人は「審査されていない記事なんて・・・」と言うが,文系の人から言わせれば「著書や依頼記事は他人様がお金を払ってでも読みたいと思うから存在するのであって,(時に)著者側がお金を払って掲載してもらう査読記事より余程の価値がある」のだそうだ.そこだけ聞くと妙に説得力があるが,何のことはない,ただ慣習が違うだけだと思う.でも,善し悪しは別として,時代と共に文系も理系化していくような雰囲気は感じている.
一般的に,理系では査読論文(や招待講演・外部資金獲得)が評価されるが,文系では著書や依頼記事が評価されるようである.理系の人は「審査されていない記事なんて・・・」と言うが,文系の人から言わせれば「著書や依頼記事は他人様がお金を払ってでも読みたいと思うから存在するのであって,(時に)著者側がお金を払って掲載してもらう査読記事より余程の価値がある」のだそうだ.そこだけ聞くと妙に説得力があるが,何のことはない,ただ慣習が違うだけだと思う.でも,善し悪しは別として,時代と共に文系も理系化していくような雰囲気は感じている.
宛名シールを作るのに「差し込み印刷」をマスターした.年賀状とかに使えそう(使わないけど).